Intelligent Life

これからの時代に必要なのはインテリジェンス。欧米や新興国に負けないよう頑張りましょう。

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私の投資の基本戦略は、ポートフォリオに基づいた運用です。ポートフォリオの中核はFXです。私は頻繁に取引をするタイプではありませんので、為替の動向を積極的に読むことはしないのですが、それでも上がるか下がるかということは、やはり気になります。

為替に関するホームページは沢山ありますが、その中でも最も信頼できると思っているのが為替王さんのホームページです。内容はもちろん為替が中心ですが、それ以外の投資情報が取り上げられることもあり、参考になることが多いです。謙遜的な態度にも好感が持て、個人投資家を心から応援していることがよく分かります。

しかし最近、「私と意見が違うなぁ」と思う記事が掲載されており、どうしても気になって何か書かずにはおれないような気持になっています(笑)。そこで、思うことをつらつらと書いてみます。


2008年7月9日の記事に、日本株のアクティブ運用を委託されている13社のうち、TOPIX と比べてプラスになっているのが8社、マイナスなのが5社とありました。為替王さんは「アクティブ運用を委託されているのだから、TOPIX を上回る成績を出せない会社はダメだ!」とおっしゃっており、私もその気持ちは分からなくはありません。私たち納税者は、できるだけ良い運用成績を出してもらった方がいいに決まっています。

しかしです。そもそも TOPIX というのは、機関投資家および個人投資家が市場で戦った結果の平均です。勝った人と負けた人の平均が TOPIX な訳ですから、全員が TOPIX を上回る(全員が勝者である)ということは、理論的にあり得ないことです。もし、年金の運用を委託された機関投資家がすべて TOPIX を上回る成績を上げたとしたら、逆に負けたのは個人投資家ばかりということになります。しかし、そんなことは現実にはあり得ません。ですので、市場平均(TOPIX)を下回った業者に対して叱咤激励するのはよしとしても、「戦犯だ」と決め付けるのは、ちょっと言い過ぎのように思います。

また、市場平均を大きく上回った成績のファンドが、来年も、再来年もずっと市場平均を上回る成績を収め続けられるかと言うと、そんな生易しいものではありません。北村慶氏は『貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント』で次のようなデータを紹介しています。

1988年に成績上位25%に食い込んでいたファンドマネージャが、その後の3年間、どういった成績になったかを追跡したのです。すると、1988年の上位25%にいた201人のファンドマネージャのうち、翌年も上位25%に食い込めたのは85人。その次の年にも食い込めたのは14人。そして3年後にも継続して上位25%にいたのはわずか2人でした。つまり、4年間続けて上位25%に君臨できる確率はわずか1%ということなのです。これがファンドマネージャの腕によるものなのか、統計学的に十分ありうる「ばらつき」に過ぎないのか、何とも言えないところです。

以上の事実より、2007年度に良い成績を収めたフィデリティ投信が、来年も、再来年もよい成績を収められるかについては、何とも言えません。5年以上に渡って成績を見て、いつも上位にいる機関投資家と、いつも下位を争っている機関投資家があれば、その時は、万年下位の機関投資家を交代させるということを検討しても良いと思います。

もし、毎年 TOPIX を上回る投信があれば、私も購入したいです。もっとも「信託報酬を差し引いてもなお、TOPIX を上回るのであれば」という条件付きですけどね。
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今日、年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が5兆8千億円の赤字を出したという報道がなされていました。NHKも含めて、「大失態じゃないの!」といったトーンの報道になっていますが、私のような個人投資家から見れば「報道機関は世界に向かって無知をさらけだして。恥ずかしくないのっ!」という感じです。日本の金融リテラシーはここまで低いのかと、情けなくなります。

はっきり言います。年金積立金管理運用独立行政法人がやっている運用は、非常にまともで、真面目で、保守的過ぎるくらいです。単年度で5兆8千億円のマイナスと言っても、パーセントに直せば6.41%。サブプライム問題で世界中が大騒ぎになっている状態で、この運用成績は上出来と言ってもいいくらいです。もっとも欧米からは「そりゃぁ、国内債権比率があれだけ高いんだもん」と言われそうですが。

一応、本日、公表された GPIF の報告書をざっと眺めてみました(122ページもあるので、本当にざっとです)。
  平成19年度業務概況書

現在のポートフォリオは、次のようになっています。

国内債権:62.37%
国内株式:15.11%
外国債券:10.58%
外国株式:11.94%
短期資産:0.00%

ベンチマークも、国内は TOPIX、海外は KOKUSAI を使っているし、運用も複数の会社に分散しているし、非常に真面目で教科書どおりの運用をしています。

国内債権が62.37%というのは、先進国の年金運用の中でも、最も保守的(リスクを取っていない)運用です。報道機関は「年金運用の見直しを迫られるかも…」と言っていますが、これは「1年でもマイナス運用になるのはけしからん」と言っているのでしょうか? そうであれば、100% 国内債権にしないと無理ですが、そうすると満足のいく額の年金はもらえなくなります。となると、「じゃぁ、増税をするの?」という話になります。

そこまで考えて報道しているのならいいのですが、いきなり街頭インタビューで素人をつかまえて「5兆円の赤字だそうですが、どう思いますか?」なんて質問をするものだから、「しっかりやってもらわないと困ります」といった答えしか返って来ませんよね。当然です。

私は、反対の意味で、年金の運用を改善した方が良いと思っています。5月30日にも書きましたが、今は保守的過ぎる(リスクを取らなすぎる)ので、リスク資産を増やし(=国内債権を減らし)、もう少し違ったカテゴリの資産を追加して、さらなる分散を進めるべきだと思います。そういう意味では、運用の見直しが必要ですね。

つまり、リスクを抑えつつもう少しリターンが得られるように(= シャープレシオが高まるように)ということです。
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古琳斗(コリント)
  • Author: 古琳斗(コリント)
  • 難しくなって来ている時代だからこそ、インテリジェンスが必要です。知識を得ることは本来、楽しいもの。ゲーム感覚で向き合ってみましょう。

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