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遅ればせながら『経済物理学の発見』(高安秀樹著、光文社新書)という本を読んだが、なかなか面白い本だった。

経済物理学の発見


経済物理学を平たく言えば、経済の現象(たとえば為替の変動など)を物理学のアプローチで分析しようと言うもの。「分析だったら、今でもいろんなテクニカル分析があるんじゃないの?」という声が聞こえそうだが、私が思うに、経済の人はあまり数学が得意ではないし、「あるべき論」で理論を作っている所があったりするので、物理学者の力を借りて経済の動きのモデルを作ってみようというのは、実は結構、意義があると思う。

たとえば私たちは、為替変動の大きさは正規分布に従うと暗黙のうちに思い込んでいるが、実際に分析してみるとベキ分布に従うということが判明した。同じ「分布」でも正規分布とベキ分布は大きく違う。何しろ、ベキ分布では、投資でよく話題に出る分散や標準偏差が意味を成さなくなってしまうのだ。これだけでも従来の経済や投資理論を学んできた人にとって、ショックだろう。よく投資効率の尺度としてシャープレシオが用いられ、ファンドのカタログにもその値が載っているが、そもそも標準偏差が意味を成さなくなるということは、シャープレシオも意味を成さなくなるということなので、投資効率の概念自体を根本から考え直す必要がありそうだ。

この本では為替変動による弊害を抑えるための企業通貨システムの提案をしているが、新たな視点による経済の分析は、とても面白いと思った。
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経済物理学経済物理学(けいざいぶつりがく)は、経済現象を物理学的な手法・観点から解明することを目指す学問である。現在のところ、扱う対象としては、株式、為替、先物などの市場、企業間ネットワーク(例えば株の持ち合いなど)、個人・法人の所得などのような例がある

  • 2007/10/03(水) 11:37:51 |
  • 経済学のことを知ろう
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古琳斗(コリント)
  • Author: 古琳斗(コリント)
  • 難しくなって来ている時代だからこそ、インテリジェンスが必要です。知識を得ることは本来、楽しいもの。ゲーム感覚で向き合ってみましょう。

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